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中国で Google を使うには:Gmail・マップ・Google Play
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結論から言うと、Google のサービス(検索、Gmail、マップ、ドライブ、ドキュメント、カレンダー、Google Play、YouTube)は、中国本土のネットワークから VPN の経路を通さずには使えません。同じインフラと同じログインを共有しているため、まとめて使えなくなります。原因はネットワーク層だけにあるので、経路をつなぎ、Google のドメインが実際にそこを通るようになれば元どおり使えます。つまり作業は2つに分かれます。出発前に、Google につながるかどうかに左右されないものを準備すること。到着後に、端末を経路につなぐこと。このガイドでは、影響を受けるサービス、準備しておくもの、スマートフォンとノートパソコンで使う方式、トンネル越しの Gmail・カレンダー・ドライブの同期のされ方、中国で買った Android に Google Play 開発者サービスがない理由、旅行者が使う地図や翻訳の現地アプリを説明します。ログイン時に Google が追加の確認を求めるかどうかは Google 側の判断で、第三者のサービスについて当社は何も保証しません。
使えなくなる Google のサービス
- 検索:ページが開かず、アドレスバーの検索エンジンが Google のブラウザでは、検索のたびに読み込みが終わりません。
- Gmail:ウェブ版、Gmail アプリ、スマートフォン標準のメールアプリに追加した Gmail アカウント、すべて使えません。届かないのはサーバーなので、メールアプリを替えても変わりません。
- マップ、翻訳、フォト:アプリを開いても真っ白か、読み込み中のままです。
- ドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、カレンダー、連絡先:開けず、バックグラウンドの同期も止まります。
- Google Play と Google Play 開発者サービス:ストアが読み込めず、プッシュ通知をこれに頼るアプリは通知が遅れるか届きません。
- YouTube:別記事の「中国で YouTube を見る方法」で扱っています。
- ほかのサイトに組み込まれた Google の部品:「Google でログイン」ボタン、ロボット確認、ウェブフォントなど。これが原因で、海外のサイトの一部が遅くなったり、確認画面で止まったりします。
出発前に準備しておくこと
- オフラインマップ:訪問する都市を Google マップでオフラインマップとしてダウンロードし、翻訳アプリのオフライン言語パックも入れておきます。
- メールを受け取る別の手段:Gmail を中国から直接届くアドレスに転送する設定にするか、別の連絡先を案内する自動返信を設定します。
- Google につながるかどうかに左右されない2段階認証:認証アプリが生成するコードは、通信なしでも使えます。バックアップコードは印刷するか書き写して持ち歩きましょう。SMS のコードはその番号で国際ローミングをオンにしていないと届かず、スマートフォンに出る確認通知はその瞬間にその端末が Google につながっている必要があります。
- アプリは事前にダウンロード:経路用のクライアント2つ(Cisco と Hiddify)、地図や WeChat など現地で必要なアプリ、保留中のアップデート。日本にいるうちにインストールしておきます。
- 必要なドライブのファイルは「オフラインで使用可能」にしておきます。
- 持っていくすべての端末で Google にログインし、経路を一度つないでテストしておきます。10分でできる手順は「出張・旅行前の準備」にあります。
経路を通して Google を使う
- スマートフォン:端末全体を対象にする方式を使います。旅行には Cisco が第一候補で、ホテルや空港のネットワークで最も安定します。モバイルデータでは Hiddify のほうが速くなります。「iPhone 向け VPN」と「Android 向け VPN」をご覧ください。
- ノートパソコンでブラウザだけ(Gmail、検索、ドキュメント):Webプロキシが一番手軽です。ブラウザ拡張機能1つで済み、管理者権限も不要なので、会社のパソコンにも向いています。
- ドライブの同期クライアントやデスクトップのメールソフトなど、パソコンのアプリ:これらはブラウザを通らないので、端末全体を対象にする方式が必要です。
- 家族連れや長期滞在:ルーターを使えば、端末はその Wi‑Fi につなぐだけです。短期の旅行なら「中国旅行向けのトラベル VPN ルーター」をご覧ください。
- うまくいった地域はそのまま使い続けましょう。ログイン場所が頻繁に変わると、Google から本人確認を求められることが増えます。求められたら、準備しておいた方法で応じてください。
- 「通常と異なるトラフィック」の画面やロボット確認が何度も出る:大勢で共有している出口ほど出やすくなります。別の地域に切り替え、その後はそこに固定しましょう。
- 中国在住でスプリットルーティングを使っている場合:スプリットモードでは Google のページが開かず、グローバルモードなら開くなら、そのアドレスが振り分けリストから漏れています。サポートにお知らせください。
Gmail・カレンダー・ドライブ:トンネル越しの同期のされ方
- 同期されるのは経路がつながっているあいだだけです。メールは接続後にまとめて届き、経路がオフのあいだは新着通知もありません。
- 未接続のときに書いたメールは送信トレイで待機し、次に接続したときに送信されます。
- カレンダー:端末に同期済みの予定はオフラインでも見られます。新しい招待や他人による変更は、次に接続したときに反映されます。
- ドライブとドキュメント:「オフラインで使用可能」にしたファイルは普段どおり編集でき、あとで同期されます。大きなアップロードは上り帯域しだいなので、固定回線を使い、北京時間の20〜23時は避けましょう。
- 写真のバックアップ:アップロード量が多い作業です。Wi‑Fi で経路をつないだ状態で実行し、ローミングのデータ通信では行わないようにしましょう。
- 常に同期したいなら、クライアントをつなぎっぱなしにするかルーターを使います。その Wi‑Fi につながっている端末は、バックグラウンドで同期し続けます。
中国で買った Android には Google Play 開発者サービスがない
中国本土向けに販売されている Android スマートフォンには、Play ストアも Google Play 開発者サービスも入っていません。アプリはメーカー独自のアプリストアから入れます。これはネットワークではなく端末の違いです。経路をつなげば Google のウェブページはブラウザで開けますが、Play 開発者サービスに依存するアプリは、インストールできない、起動しない、あるいは通知や Google ログインなどの機能なしで動く、といったことが起こります。
こうしたスマートフォンに Google のサービスを追加できるかどうかは、機種とメーカーによります。ブランドごとに異なり、システムのバージョンでも変わります。このガイドではインストール手順は紹介せず、結果についても保証しません。
- 日本から持っていったスマートフォンには Play 開発者サービスがすでに入っており、足りないのはネットワークだけです。経路をつなげばストアもアプリも元どおりです。
- 中国本土向けのスマートフォンでは、ウェブ版を使うのが確実です。Gmail、マップ、ドライブ、ドキュメント、カレンダーにはすべてウェブ版があり、経路をつないでいればブラウザで開けます。
- 当社のクライアントはアプリストアを経由しません。Android 用のインストーラーはこのサイトのダウンロードセンターから直接ダウンロードします。
- iPhone にはこうした差はありません。Google のアプリは App Store から入れ、表示されるアプリは Apple ID の国・地域によって決まります。「iOS でアプリをインストールできないときの対処法」をご覧ください。
地図と翻訳の現地アプリ
- 地図:中国の人は高徳地図(Amap)や百度地図(Baidu Maps)を使います。バス、地下鉄、徒歩ルート、店舗のデータは海外の地図より充実していて新しく、画面は主に中国語です。iPhone 標準の「マップ」アプリも、中国本土のネットワークでおおむね使えます。
- 翻訳:現地でよく知られているのは百度翻訳と有道(Youdao)で、WeChat もメッセージを長押しすれば翻訳できます。普段お使いの翻訳アプリのオフライン言語パックは、出発前にダウンロードしておきましょう。
- 検索:現地の定番は百度(Baidu)です。
- これらはすべて経路なしで直接使えます。いつでも使える基本の手段と考え、経路がつながっているときは Google のサービスを使いましょう。
Google が開かないときは、この順で確認
- 経路がつながっているか確認:別の海外サイトを開いてみます。それも開かなければ経路の問題なので、「中国で VPN がつながらないとき」か「つながらない・遅い・切れるときの確認方法」に沿って確認します。
- スプリットルーティングをオンにしているなら、グローバルに切り替えて再試行します。
- ブラウザのほかのプロキシ拡張機能は無効にします。拡張機能が2つあるとプロキシ設定を奪い合います。
- ウェブサイトは開くのにアプリが開かない:アプリはブラウザのプロキシ設定を無視するので、端末全体を対象にする方式が必要です。
- 地域を替える、ネットワークを替える、それから方式を替える。ホテルのネットワークで Hiddify が遅ければ Cisco に切り替えましょう。
よくある質問
中国で Google は使えますか?
中国本土のネットワークでは直接は使えません。検索、Gmail、マップ、ドライブ、Google Play、YouTube はすべてつながりません。端末を経路につなぐか、海外から出ていくローミングのデータ通信を使えば、ネットワーク面は解決します。ログイン時に Google が追加の確認を求めるかどうかは Google 自身の判断です。
中国で Gmail を使うには?
3つ準備します。スマートフォンに端末全体を対象にする経路を入れ、出発前にテストしておくこと。Gmail を中国で届くアドレスに転送する設定にすること。オフラインでも使える2段階認証の手段(認証アプリと、印刷したバックアップコード)を用意すること。経路がオフのあいだはメールが届かず、接続後にまとめて届きます。
中国では Gmail はメールアプリ経由でもブロックされますか?
ネットワークの観点では、どの方法でもブロックされます。Gmail のウェブ版、Gmail アプリ、ほかのメールアプリに入れた Gmail アカウントはすべて同じサーバーと通信しており、そのサーバーには中国本土のネットワークから経路なしではつながりません。
中国で Google マップは使えますか?
読み込みや検索には経路が必要です。事前にダウンロードしたオフラインマップなら、接続なしでも表示や現在地の確認ができますが、リアルタイムの交通情報やオンライン検索は使えません。移動には、現地データが充実している高徳地図や百度地図が便利です。
中国で Google Play をダウンロードするには?
状況は2つに分かれます。海外から持ち込んだスマートフォンにはすでに Google Play があり、経路さえあればつながります。中国本土向けに販売されたスマートフォンには Play ストアも Play 開発者サービスも入っておらず、追加できるかどうかは機種とメーカーによります。このガイドではその手順は紹介しません。そうした端末では、ブラウザで Google のウェブ版を使ってください。
ローミングの eSIM があります。それでも経路は必要ですか?
ローミングのデータ通信は通常、契約している国の通信事業者を経由して出ていくので、スマートフォンではそのまま Google が使えます。ホテルの Wi‑Fi やノートパソコンは現地のネットワークに戻るので、経路が必要です。「中国での eSIM と VPN の違い」をご覧ください。