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OpenWrt とは?ソフトルーター、サブゲートウェイ、中国向け VPN ルーター
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結論から言うと、「ソフトルーター」は汎用のハードウェアでルーター用の OS を動かすもので、その OS はたいてい OpenWrt です。好きな機能を入れられるのが強みで、設定と保守をすべて自分でやるのが代償です。家じゅうの端末を VPN に通したいだけなら、一から組む必要はありません。OpenWrt に対応した普通のルーターに専用ファームウェアを入れれば、設定や手入れなしで同じことができます。このガイドでは、ソフトルーターと普通のルーターの違い、OpenWrt とは何か、メインルーターとサブゲートウェイ、大事なハードウェアの要素、自作すべき人と買うべき人を整理します。機種選び、書き込み、振り分けについては、それぞれのガイドへのリンクを載せています。
ソフトルーターと普通のルーターの違い
普通のルーターは完成品で、メーカーが専用のハードウェアに自社の OS を組み合わせています。機能はメーカーが決めます。安定していて手がかからない反面、自分で変えられるところはほとんどありません。
ソフトルーターはもともと、汎用のハードウェア(ミニ PC、産業用ボックス、開発ボード、古いパソコンや仮想マシンまで)にルーター用 OS を入れたものを指していました。ハードウェアは高性能でポートも多く、OS は自由に入れ替えられ、機能はソフトウェアとして追加します。
中国では日常的にこの言葉の意味が広がっていて、普通のルーターに OpenWrt などのサードパーティ製 OS を書き込んだものもソフトルーターと呼ばれます。両者に共通するのは、OS を入れ替えられ、機能を追加できることで、ルーターで VPN を動かすにはまさにそれが必要です。純正ファームウェアにはまず入っていません。
OpenWrt とは
OpenWrt はルーター向けのオープンソースの OS で、Linux をベースに、非常に多くのメーカー・機種に対応しています。スマートフォンの OS のようにパッケージを追加でき、振り分け、広告ブロック、各種 VPN プロトコルはすべてその形で入れます。
OpenWrt のファームウェアは機種ごとに作られます。機種ごと、さらにハードウェアのリビジョンごとに専用のイメージがあり、互いに流用はできません。
- 公式版:OpenWrt プロジェクトが配布するもので、基本機能だけです。それ以外はすべて自分で入れて設定します。
- コミュニティ版:フォーラムやファイル共有リンクで出回っている、数十のアドオンが入ったイメージです。誰が作り、何が入っているかは確かめようがありません。
- 専用ファームウェア:サービス事業者が自社の経路向けに OpenWrt をベースにビルドしたもので、接続と振り分けが最初から入っています。
- 家庭から送られるデータはすべてルーターを通るので、そのファームウェアの出どころは説明のつくものであるべきです。判断の仕方は「危険な VPN アプリの見分け方」をご覧ください。
メインルーター、サブゲートウェイ、2台目のルーター
メインルーター:ソフトルーターをモデム(ONU)に直接つなぎ、回線のログインとアドレスの配布を任せる形です。家庭の通信はすべて構造上ここを通ります。最も単純な構成で、迂回されることがありません。代償は、故障すると家じゅうがネットにつながらなくなり、いじっている間は家族全員も巻き添えになることです。
サブゲートウェイ(中国では「旁路由」と呼ばれる形):既存のメインルーターはそのままにして、ソフトルーターをケーブル1本でぶら下げ、端末のゲートウェイと DNS をそこに向けます。通信はいったんそこを経由してから出ていきます。既存のネットワークに手を付けず、一部の端末だけに使わせられるのが魅力です。代償は前もって知っておく価値があります。
- サブゲートウェイの機器が電源オフやフリーズしていると、そこを向いている端末はすべてオフラインになります。メインルーター側で家全体のゲートウェイを変えていた場合、メインルーターは正常なのに家じゅうがつながらなくなり、原因をたどりにくくなります。
- IPv6 は素通りします。メインルーターは引き続き端末に IPv6 アドレスを配るので、端末が IPv6 で送る通信はサブゲートウェイを通らずにメインルーターから出ていきます。症状は「使えたり使えなかったりする」です。普通はメインルーターで IPv6 をオフにして対処します。
- 通信の経由が1段増え、設定が不十分だと、アップロードが遅い、特定のアプリだけおかしい、といった突き止めにくい不具合が出ます。
- ゲートウェイと DNS を、端末ごとに手で変えるか、メインルーターのアドレス配布の設定で変える必要があります。どちらもある程度のネットワークの知識が要ります。
もっと簡単な構成:今あるルーターの後ろに置く
3つ目の構成は2台目のルーターです。ファームウェアを入れたルーターを既存のモデムやメインルーターの後ろにつなぎ、独自の Wi‑Fi を出させます。経路を使いたい端末はそちらにつなぎ、それ以外は元のネットワークのままで、互いに影響しません。
故障しても影響を受けるのはそこにつないだ端末だけで、他の人はネットを使い続けられます。そこにつないだ端末にはルーターを迂回する出口がないので、サブゲートウェイのような IPv6 の問題は起きません。代償はアドレス変換が1段増えることで、ポート開放が必要な一部のアプリは別途設定が要ります。
当社のファームウェアを入れたルーターは、メインルーターとしても、このように既存ルーターの後ろに置いても使えます。両親やテレビ向けの構成は「家のテレビと祖父母のために」をご覧ください。
大事なハードウェアの要素
フラッシュと RAM が多いほど、VPN の部品を入れたあとの余裕が大きく、後のアップデートも楽です。フラッシュが 16 MB しかない機種は余裕がなさすぎるため、当社のファームウェアは対応していません。特定の機種に当社のファームウェアが入るかどうかは、ルーターのページの対応リストで確認できます。
- フラッシュメモリ:OS とパッケージが入る場所です。少なすぎると新しいファームウェアが入らず、追加機能などなおさら無理です。
- RAM:振り分けのリストや接続の追跡情報はメモリに置かれます。少なすぎると、端末が増えたところで動作が重くなったり再起動したりします。
- プロセッサー:暗号化を担います。回線が速く、同時に使う端末が多いほど重要になります。経路の速度がどうしても上がらないとき、限界は回線ではなくここにあることがよくあります。
- ハードウェアのリビジョン:同じ型番でも v1、v2 などがあり、中のチップやフラッシュが違い、ファームウェアも互換性がありません。本体裏のラベルを確認し、中古で買うときは特に注意してください。
- ポートと無線:1Gbps を超える回線なら 2.5G ポートのあるものを選びます。ミニ PC はたいてい Wi‑Fi がないので、別にアクセスポイントが必要です。
- 通信事業者から貸与されるモデム一体型ルーターは、たいてい書き換えできません。その後ろに2台目のルーターを置いてください。
ソフトルーターを自作するか、専用ファームウェアのルーターを使うか
ファームウェアを入れたあとに何ができるかは「ルーターのファームウェアでできること」を、良い振り分けが満たすべき条件は「VPN ルーターのスプリットルーティングの仕組み」をご覧ください。
- 自作:ハードウェアを買い、OS を入れ、アドオンを入れ、経路の設定を入力し、振り分けルールを書き、その後もアップデートと故障対応を続けます。自由度は最も高く、同じ機器で広告ブロックやダウンロードなどのサービスも動かせます。その代わり、問題はすべて自分で解決することになります。
- 専用ファームウェア:接続と振り分けが最初からイメージに入っています。当社の場合は、お使いの機種向けにファームウェアをオンラインでビルドする(OpenWrt の 600 以上の機種に対応)か、書き込み済みの本体を買うかです。接続部品と振り分けリストは自動で更新され、書き込み直しは不要です。
- 2つの道でハードウェアに違いはありません。違うのは、誰が設定し、誰が保守し、壊れたときに誰を頼るかです。
どんな人がどちらを選ぶべきか
- 家じゅうをカバーしたい、保守はしたくない:ファームウェアが入ったルーターを買ってください。機種選びは「VPN ルーターの選び方」をご覧ください。
- OpenWrt 対応のルーターをすでに持っている:「ルーターにファームウェアを書き込む方法」に沿って、当社のファームウェアを自分で書き込みます。
- いじるのが好きで、同じ機器で他のサービスも動かしたい:ソフトルーターを自作し、経路用の OpenVPN プロファイルを読み込みます。「OpenVPN の使い方と、選ぶべき場面」をご覧ください。
- 両親、テレビ、ストリーミング端末向け:既存のネットワークの後ろに置く完成品のルーター。「家のテレビと祖父母のために」をご覧ください。
- 賃貸の部屋や寮で、メインルーターに手を出せない:その後ろに2台目のルーターとして携帯型ルーターを置きます。
- スマートフォンやノートパソコンが1〜2台だけ:ルーターは不要で、クライアントのほうが手軽です。「接続方法ごとの向いている場面」をご覧ください。
よくある質問
VPN にはソフトルーターのほうが普通のルーターより必ず速いですか?
いいえ。速度は回線、経路、ルーターのプロセッサーの組み合わせで決まります。高性能なハードウェアがはっきり有利になるのは、1Gbps を超える回線で端末が多い場合です。ほとんどの家庭では、適当なスペックの普通のルーターにファームウェアを書き込めば十分です。
サブゲートウェイとメインルーター、どちらがいいですか?
迂回されない単純な構成にしたいならメインルーターに。既存のネットワークはそのままで一部の端末だけ経路に通したいならサブゲートウェイですが、IPv6 の対処が必要で、電源が切れればその端末はオフラインになります。そうした設定をまったくしたくないなら、既存ルーターの後ろに2台目を置くのが最も手間がかかりません。
ルーターに VPN を設定するにはどうすればいいですか?
専用ファームウェアなら設定することはほとんどありません。自分でビルドしたファームウェアはアカウント専用に作られていて、書き込めば自動で接続します。書き込み済みの本体なら、管理画面で一度ログインするだけです。以後、そのルーターにつないだ端末はすべて経路を通ります。手順は「ルーターにファームウェアを書き込む方法」にあります。
自分のルーターで OpenWrt は動きますか?
機種とハードウェアのリビジョンが対応リストにあるかどうかで決まり、両方が一致している必要があります。当社が対応している機種はルーターのページに載っており、ビルドページで選べるものはすべて書き込めます。
OpenWrt のファームウェアはどこでダウンロードできますか?
公式版は OpenWrt の公式サイトから機種ごとに入手します。当社の専用ファームウェアはルーターのページで機種ごとにビルドして、そこからダウンロードします。出どころの分からないコミュニティ版には手を出さないでください。
ソフトルーターの自作は難しいですか?
OS を入れるところは簡単です。大変なのはその後で、経路の設定、振り分けルール、DNS、IPv6 のどれもがうまくいかない可能性があり、すべて継続的な保守が要ります。ネットワークの勉強に時間をかけられる人向けで、とにかく使えればいい人は専用ファームウェアを選ぶべきです。